1932年アメリカ、コールド・マウンテンの刑務所。死刑囚が収監されるこの刑務所では、死刑が執行される電気椅子まで歩む緑色のリノリウムの廊下を、”グリーンマイル”と呼んでいた。
看守主任のポール・エッジコム(加藤シゲアキ)は、厳格なハル・ムーアズ所長(小野寺昭)の信頼が厚く、口は悪いが正義感の強いブルータス・ハウエル(中山祐一朗)やディーン・スタントン(永田涼)とともに、看守としての仕事を実直に勤めているが、最近は持病と州知事のコネで入った新人の看守パーシー・ウェットモア(伊藤俊輔)の扱いに悩まされている。
ある日、ジョン・コーフィ(把瑠都)という大男が双子の少女を虐殺した罪で送られて来る。「もとにもどそうとしました、でも遅すぎたんです」という言葉を繰り返す。それが意味するものをポールは深くは考えてはいなかった。
ならず者の囚人ウィリアム・ウォートン(鍛治直人)が大暴れしたのがきっかけで、コーフィはポールの持病に気付き、不思議な力で治してしまう。さらに、気弱な死刑囚エデュアール・デラクロア(加納幸和)が飼っていたネズミがパーシーに踏みつぶされた時も、不思議な力でネズミの命を救う。
凶悪犯とは思えないコーフィの純粋な心に触れて、ポールは、コーフィが双子の少女を虐殺し
たことに疑念を持ち始める…。