今回もNHK Eテレ『ETV特集』で放送された「見狼記(けんろうき)」ロケの様子をお伝えします。 第2回はオオカミ信仰について語っていただいた長老やお札、そしてなんと貴重な品まで見せちゃいます。今回もAD・サダムラがそっとお伝えします。
風布(ふっぷ)から眺める秩父山系です。
風布の地名は山間を流れる雲が『風にたなびく布の様だ』と村民たちが言ったことから、それが地名になったとの説があります。
秩父地方では、三峯神社や釜山神社をはじめ多くの神社でオオカミを神様として祀っています。 そのためか、今でもオオカミのお札を家の軒先に貼っている家を見かけることが出来ます。
こちらの長老は幼少の頃、隣に住んでいた住人からオオカミさまにまつわる不思議な体験を聞いたとか。 その話とはオオカミさまを祀っている祠でオオカミさまの姿を拝見したいとお願いしたら、オオカミさまが現れて、家まで後をつけて来たとのこと。 もしかして、本当は本物ニホンオオカミでは?とも思わせる貴重なお話を聞くことができました。
こちらのおばあちゃんはニホンオオカミの牙を持っている方です。 なんでも、オオカミには厄払いの力があると信じられているとのこと。
そして、こちらはなんとニホンオオカミの頭骨。 昔は厄払いの道具として珍重されていたそうです。 そのため、近隣で狐憑きにあった人が現れると、憑き物落としニホンオオカミの頭骨が 使われたそうです。
ある冬の終わりのロケ日。 なんと前日より大雪に見舞われました。 おかげで、チェーンを巻いていても車がスリップして前に進みません。 これもオオカミさまのなせる業なのか?
今回はオオカミ信仰を中心にお届けいたしました。 いかがだったでしょうか? 今なお、オオカミに対する畏敬の念は人々の心にあるのですね。 次回は編集作業となんと「見狼記」制作スタッフに朗報が!!