今回はBS-TBSで絶賛放送中の「それがしりたい ニッポンおもしろいネ ~最南端! 路線バスの旅 西表島~波照間島~」のロケの様子をお伝えします。
2回目はあまり知られていない西表島の悲劇についてふれたいと思います。
西表島の南、最南端のバス停・豊原からおよそ3km行ったところにある南風見田(はえみた)の浜。
この浜にある碑が忘勿石(わすれないし)の碑。
この碑には戦時中の悲劇が刻まれています。
第2次大戦中、旧日本軍は米軍侵略を理由にマラリア汚染地域だったこの場所に、波照間島の人たちを強制的に疎開させました。
疎開させられた波照間島の人たちは、次々とマラリアに感染し、その多くの人が亡くなったそうです。
その中には子どもも多数含まれており、教え子を亡くした先生が、追悼とここでの出来事を忘れないためにこの場所の岩場に「忘勿石 ハテルマ シキナ」と彫ったそうです。
そんな悲劇の記憶が刻まれた場所での撮影準備
観光に賑わう熱帯の島にこんな悲しい出来事があるとは、取材当初は知りもしませんでせした。
こんな悲劇が2度と起こらないよう、そして、その事実が忘れられないよう伝えていかなければなりません。
そして、こちらは今晩の宿。
地元で取れた食材を中心に並び、実に美味しかったです。
次回は西表島を代表する大自然を紹介いたします。
以上、AD・サダムラがお伝えいたしました。